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一般歯科

虫歯を放置してはいけません

最も多い歯のトラブルは虫歯です。虫歯はあるが痛みはない。このままにしていていいのか歯医者に行った方がいいのか、という経験をした方も多いのではないでしょうか。虫歯は急にできるものではなく、徐々に進行するものです。
実は、痛みが出ている虫歯はかなり進行してしまった虫歯なのです。痛みがなくても小さな不安があればまずはご相談ください。

虫歯治療はとても細かく精密な治療ですが、実は虫歯治療は以前より高精度の治療ができるようになっています。今までの治療では大きく削らなければ治せなかった虫歯も小さく削って治せたり、歯の神経もできるだけ取らずに治療ができる治療法があるのです。

虫歯の症状と治療方法

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初期の虫歯(C1:う蝕症第一度)

初期虫歯と言われるものです。

歯の外側を覆っているエナメル質にできた虫歯で、自覚症状はありません。
痛みも出ないことが多いので、自分ではなかなか見つけにくいです。
お口の健康診断でよく発見されます。

●虫歯を除去した後、白いプラスチック(コンポジットレジン)を詰めます。
審美性や耐久性を重視する場合は、ダイレクトボンディングによる治療を行います。

●1回の治療で終わります。

進行した虫歯(C2:う蝕症第二度)

虫歯が進行して、象牙質に及んだ状態です。

冷たいものや、熱いものがしみたり、痛みを伴い始めます。初期の症状は冷たいもので歯がしみる知覚過敏と似ているので勘違いする方も少なくありません。
さらに虫歯が進行すると、痛みが強くなる上に、治療にも時間がかかりますので、虫歯はこの時期までに治すことが大切です。

●通常、麻酔を行い虫歯を除去します。

●保険内診療の場合、虫歯の除去後に白いプラスチック(コンポジットレジン/CR)や、金属(銀合金)の詰め物で修復します。審美性や耐久性を重視する場合は、セラミック治療やハイブリッドセラミック治療、ダイレクトボンディング

重度の虫歯(C3:う蝕症第三度)

痛みを感じていながらも治療しないで放っておくと、この状態になります。
虫歯が神経(歯髄)にまで及んだ状態です。

何もしなくてもズキズキとした強い痛みを感じます。
歯髄が感染して炎症を起こしていますので、歯髄を取る処置が必要になります。

●麻酔をして歯髄を取り、歯の中を消毒します。(根管治療/抜髄処置)

●根管治療が終わった後、詰め物または被せ物により修復します。
保険内診療の場合、前歯はプラスチック(硬質レジン前装冠・CR)、奥歯は銀歯(銀合金)の被せ物や詰め物になります。
審美性や耐久性を重視する場合は、セラミック治療やハイブリッドセラミック治療による被せ物や詰め物で治します。

●根管治療後に残っている歯質が少ない場合は、歯の土台の治療を行い、歯を補強します。

末期の虫歯(C4:う蝕症第四度)

虫歯をさらに放っておくと、この状態になります。
虫歯によって歯は崩壊し、歯の根だけが残った状態(残根)です。

歯髄が死んでしまったため、痛みは一次的になくなります。
細菌による感染が歯の根から周りの骨に及ぶと、骨が破壊され膿がたまります。
さらに重症になると、急激な痛みや発熱を生じたり、敗血症などの重篤な症状を引き起こすことがあります。

●通常、抜歯となります。
抜歯後は、ブリッジや入れ歯(義歯)、インプラント等で失った歯を補う治療を行います。

●歯を残す必要性がある場合は、根管治療を行います。
虫歯でない健全な歯質が歯肉より下(歯肉縁下)にある場合は、歯根を歯肉より上に引っ張り出す矯正的
挺出を行うことがあります。その後、ファイバーコアやメタルコア等の歯の土台の治療を行い、セラミッククラウン等で被せて修復します。

根管治療(こんかんちりょう)とは

歯の根の管を根管(こんかん)と言い、通常、根管の中には神経があります。
かつて重度の虫歯になると、その歯は抜かなくてはなりませんでした。そうやって一度抜いてしまった歯は、元に戻すことはできません。その上、歯を抜いてしまうと口元の見た目が悪くなるばかりか、残った歯並びが乱れてしまうことがあります。

根管治療とは、自分の歯を残すための大切な治療なのです。虫歯が進行し神経まで達して痛みが強くなると、根管内の神経を取り除く必要があります。
神経を取った後、根管内を消毒し、薬を詰めて細菌が入り込まないようにします。

根管治療が必要な症状

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根管治療の流れ

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根管治療(こんかんちりょう)とは

はじめに、虫歯によって冒された根管内の神経や血管を取り除きます。
歯の神経の管は歯によっても、人によっても本数が違います。歯の神経治療のときこの管を1本でも見逃してしまうと痛みの原因になります。

作業長測定(EMR)

神経や血管が取り除かれた根管内を洗浄し、殺菌・消毒を行いきれいにします。
神経の管は前歯と小臼歯で1~2本、大臼歯は1~4本となり、この一本一本を丁寧に消毒する必要があります

薬剤の充填

きれいになった根管内に、すみずみまですき間なく薬剤を充填します。
歯の神経の管を消毒した後にゴムのような薬を緊密に詰めます。神経がなくなった歯は再感染しやすく、管の中に空気が入ってしまうと痛みや再感染の原因となるため薬を緊密に詰めて、細菌の住みかとなる場所をなくしてしまいます。

土台構築・クラウン装着

歯根に土台を構築し、クラウンを被せて治療は完了です。
歯の根の中に薬を入れた後、根の先までしっかり薬が入っているかレントゲンで確認します。
途中までしか入っていなかったり、空気が入ってしまった場合は痛みが出たり、再感染を起こすことがあるので再度入れ直します。

お子様の治療もおまかせください

子供の虫歯は実は大人の虫歯に比べて、悪くなる速度が早いのです。
虫歯は歯の咬み合わせの、溝、歯と歯の間、そして歯と歯茎の間からできます。
虫歯はミュータンス菌と砂糖が合わさることで酸ができ、その酸が歯を溶かしていきます。(脱灰と言います) しかしお口の中では脱灰したところを元に戻そうとする働き(再石灰化)もあるのです。溶けた歯を元に戻そうとする力より、溶かすほうの力が強いときに虫歯ができます。
虫歯のでき始めは歯の表面が酸で溶けて白くなり、そのうち茶色になり、時間がたって黒くなっていきます。
早い段階で虫歯を発見し、治療できると削る量も少なく、痛みも無く治療できます。奥歯も前歯も白い詰め物(歯科用レジン)で治療することができます。

子供のころからのケアが大切です

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当院では、生涯にわたり健康な歯を保てるよう、虫歯や歯周病の予防に重点を置いた治療を行っています。
保護者様との連携を大切にしながら、お子様の成長段階に合わせて最適な治療をご提案しますのでご相談ください。
虫歯は予防できます。ハミガキはもちろんですが、食べた物の内容が重要です。
「歯医者が嫌い、怖い」とおっしゃるお子様は多いと思いますが、治療室に保護者様も同伴するなど、楽し治療できるよう工夫しておりますのでご安心ください。

仕上げ磨きのポイント

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POINT 01 磨き残しを防ぐために、仕上げ磨きは毎回同じ箇所から始め、磨く順番を決めておくとよいでしょう。
毛先を歯の面にまっすぐ当てて磨くことを心がけましょう。
POINT 02 歯ブラシを切り返した部分に磨き残しが出やすくなるので注意しましょう。
軽い力で歯ブラシの毛先が広がらない程度に磨きましょう。
POINT 03 仕上げ磨き用に別のブラシを用意しましょう。小さいお口の中でも動かしやすいヘッドが小さく、毛先が短いものがおすすめです。
POINT 04 歯ブラシはペンを握るように軽く持ち、前歯は歯に対して直角にしましょう。奥歯は45度の角度でブラシを当て、歯と歯茎の境目、歯と歯の間にしっかり当てましょう。
POINT 05 歯ブラシを軽く当て小刻みに動かすようすることで、凹凸の多い乳歯でもしっかり磨けます。
5~10mmの幅を目安に、1~2本ずつ磨きます。

仕上げ磨きを始める時期は、乳歯が生えてくる8か月頃が歯磨きスタートのタイミングです。
始めの時期は、まずは歯ブラシに慣れることが大事です。奥歯が生えてくる1歳6か月頃までには、歯磨き習慣ができることを目指しましょう。当院ではお子様の大切な歯を健康に保てるようスタッフ一同サポートいたします。

予防歯科

予防歯科をすすめる理由

予防歯科は虫歯や歯周病が進行しないように予防することを言います。
当院では歯石を取るだけでなく、しっかりと検査をして虫歯予防に積極的に取り組んでいます。
虫歯や歯周病になってから治療し、歯を抜かなければならないなど、後悔しないように予防した方が効果的だと言えます。予防歯科はとても重要なのです。

治療した歯は4、5年で悪くなることも

実は、歯を治療した部分は4、5年ほど経つと縁から虫歯になりやすくなります。口の中は水分が多く、酸性やアルカリ性、熱さや冷たさ、噛む力や歯ぎしりなど過酷な環境です。保険診療で行うプラスチックや銀歯ではこの環境に耐えられず4、5年程度たつと劣化し、なんと縁から虫歯になってしまうのです。

そうならないために、毎日丁寧にブラッシングをするよう心がけましょう。そうすることで口の中が健康になり、健康な歯の表面は、食事のたびに新しく入れ替わるので劣化を起こすことがありません。

しっかりとした治療には保険が適応しない

歯の治療で劣化しにくい素材は金合金やセラミックになります。しかし、これらの治療は保険外診療となり費用がかかります。
また、根管治療や歯周病治療も専門的な精度の高い治療を行おうとすれば、保険診療内では難しくなります。 そのため予防歯科で虫歯や歯周病にならないようにしていくことは、お金の節約にもなるのです。

歯周病が進行すると外科的な治療が必要になってしまう

歯周病が進行してしまうと外科的な治療が必要になります。歯周病で溶けてしまった骨を再生させるには麻酔をし、歯茎を開いて、汚れを取って歯茎や骨を再生させる薬を入れなければなりません。また、歯周病が進行しすぎると最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。予防歯科で進行してからの治療ではなく、治療をしないようにする予防をおすすめします。

入れ歯(義歯)で硬いものを噛むと負担が大きくなる

歯には噛んだ時に硬いものや軟らかいもの、熱さや冷たさなど食感や温度を感じるとることができます。
虫歯や歯周病で歯を失い、入れ歯になってしまうと、噛む力は自分の歯に比べ30%〜40%程度に減ってしまいます。
自分に合った入れ歯を作製してもらわないと、噛み方で入れ歯が割れたり、入れ歯のフックをかけている歯にダメージが加わります。

また、歯がない方は歯がある方に比べると実は認知症のリスクが高くなるという報告もあります。予防歯科で歯をできるだけ残している方は将来の健康寿命も伸びると言えます。

歯の神経を取ると歯の寿命は短くなってしまう

歯の神経を取るということは、歯が死んでしまうことです。もちろん、歯の神経を取ったからといってすぐに歯を抜かなくてはいけないことではありません。枯れてしまった木と同じように立っていますが、自ら再生する力はなく、強い力が加われば折れてしまいます。
予防歯科をしっかりと行い、虫歯をつくらないようにすることで歯の寿命を延ばすことができます。

歯並びの悪さは大人になって影響する

若いときの歯並びは見た目を重視し、治療を行うことが多いのですが、実は歯並びの悪さは大人になってから影響するのです。
歯並びが悪いと噛み合わせの負担が部分的にかかり、歯周病が悪化しやすくなります。歯列矯正は予防歯科ではありませんが並びを治しておくことは予防歯科にとって重要なことだと言えます。

予防歯科の流れ

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自分の歯の状態を知るための検査

予防歯科では自分の口の中を知ってもらう検査から始まります。口の中の写真やレントゲンで虫歯や歯周病があるのかなど、細かく確認していきます。また、歯の神経がない歯がどれくらいか、削られていない歯の数など今までの治療経過がわかってきます。

虫歯や歯周病の原因を見つけるための検査

虫歯や歯周病が進行したり、今後起こりうるリスクを確認するために細菌検査を行います。
虫歯や歯周病の原因は細菌です。細菌の数や活動性を知ることによって、使っていく薬や予防法を患者様と相談しながら検討していきます。

自分でできる・家でできる予防法を教えてもらう

予防歯科の9割は自宅で毎日行う予防法を知り、実践していくことが大切になります。
デンタルフロスやフッ素、間食の取り方など虫歯や歯周病を予防する方法を丁寧にお教えします。

バイオフィルムを除去する

バイオフィルムとは歯の表面についている膜のことを言います。
この膜に細菌が感染し、虫歯や歯周病が進行していきます。定期的に感染したバイオフィルムを取ることによって虫歯や歯周病を予防していきます。

特殊な予防法を行う場合もあります

虫歯や歯周病の進行度合いによって特殊な予防法を行うことがあります。
マウスピースで歯や歯茎に薬を浸透させる3DSや口の中の悪玉菌を善玉菌に変えるバイオガイヤなどを予防歯科では行う場合があります。

定期検診へ行く

バイオフィルム(口の中の汚れ)は3〜6ヶ月程度で定期的に取り除いていく必要があります。
また、虫歯や歯周病が進行している方は1、2ヶ月でクリーニングを行う必要があります。
予防歯科はリスクを調べ、そのリスクに合わせた期間でメンテナンスを行います。

プロによる歯のクリーニング(PMTC)

PMTCとは、

の略で、歯のプロが専門の機械を使って行う「本格的な歯のお掃除」のことを言います。
バイオフィルムはご自宅でのブラッシングだけでは、完全に取り去ることができません。
それに残ったバイオフィルムを1ヶ月も放置すれば、歯石になってしまいます。そのため、定期検診でこまめに汚れを取り除く必要があります。

審美歯科

メタルフリー治療

「メタルフリー治療」は、詰め物や被せ物、土台にいたるまで、一切金属を使用しない歯科治療のことです。セラミックやグラスファイバーなどを使用する「メタルフリー治療」は、歯科材料や接着材の進歩などにより、これまでのような保険治療で使用する歯科用金属では出来なかった仕上がりが可能となっており、審美的にも優れ、身体にも安全です。

金属アレルギーが心配な方に

詰め物や被せ物、土台などに使われている歯科用金属がイオン化・溶出する事で、アレルギー症状がおきることがあります。唾液の中のタンパク質と結合し、アレルゲンとなります。アレルゲンに、身体の抗体が過剰に反応し、様々な症状を引き起 こします。それが「金属アレルギー」です。手足の皮膚に症状が現れることが多く、治療後、数年たってから突然発症することもあります。メタルフリー治療は、金属を使わない治療ですのでアレルギーが心配な方にもおすすめしている治療法です。

歯科用金属の影響

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金属アレルギー

アマルガム

アマルガムの正式名称は「歯科用水銀アマルガム」です。歯科治療用の水銀は、無機水銀が使用されていますが、無機水銀も有機化すると、メチル化水銀などに変質し、水俣病などの原因となった有害な水銀と変化します。
アマルガムは厚生労働省が認めている金属ではありますが、近年金属アレルギーやアトピー性皮膚炎 掌蹠膿疱症の原因になっているとも言われいるため、アマルガムを使用しない歯科医院もどんどんと増えてきています。
しかし、現在でも使用している歯科医院も多く、1970年以前に虫歯の治療をしたことのある方には、たいていアマルガムが使用されている場合が多いです。アマルガムはとても変質しやすい金属で、常に温かくて湿り気のある口の中では、劣化し腐食をしていきます。
また、熱い食べ物や飲み物が口の中にあるだけでも、溶出する可能性があるので危険です。
水銀の粒子や水銀の蒸気が体内に流出し、いつの間にか吸収されていき、腎臓、肝臓、脳などに蓄積されていくようです。

12%金銀パラジウム合金

「12%金銀パラジウム合金」は世界中で日本のみが使用していた金属で、この金属が保険の詰め物として認められたのは、1960年戦後間もない頃からです。当時、国は「銅亜鉛合金」を保険診療の中に組み込もうとしましたが、あまりにも生態に害のある金属だったため「歯科用金属規格委員会」は総医療費や日本の経済力からみて、貴金属に替わる安価な代用金属として開発された「12%金銀パラジウム合金」をもって許容限界とし、できるだけ早い時期に「金合金」へ移行すべきであると委員会報告書で発表しました。
「12%金銀パラジウム合金」に含まれる成分は、金12%・パラジウム20%・銀50%・銅16%・その他2%(亜鉛、インジウ、イリジウム等)を含んでいます。パラジウムは、金の耐摩耗性、銀の耐蝕性、耐硫化性という欠点を補うために使用されていますが、金属アレルギー検査では、約半数の人に陽性反応が出ます。
ドイツなどの医療先進国では、パラジウムが体に与える悪影響を考慮して、パラジウムを含まない金属を使うことを強く推奨しており、外国製の日本向けの歯科金属のパンフレットでも、「この金属はパラジウムを含みません」ということを謳っているほど、パラジウムは身体に良くないと広く認識されています。

ニッケル・クロム合金

ニッケルアレルギーのメカニズムは人が出す汗の中の塩素イオンによってニッケルが溶け出され、皮膚炎を起こすというものです。
また、ニッケルが接触している部分だけでなく、血液に運ばれて汗の多い場所に湿疹を引き起こすこともあるようです。
このような金属が物を溶かす性質の強い唾液が存在する口腔内で、アレルギーの原因になることは想像がつくかと思います。
クロムの化合物は3価クロムと6価クロムが一般的に多く知られており、アレルギー性クロム皮膚炎を起こすのは、6価クロムです。
一般の人がクロムアレルギーを発症する事例として、皮製品の皮が皮膚に長時間接触し、かつ汗の多い、足、手首などで皮膚炎などの症状を起こすというのが見られます。ビール、黒コショウなど、クロムを多く含む食品が原因のこともあります。
このように6価クロムは発ガン性や接触アレルギーなどの問題から規制が厳しくなり、近年使用禁止になる傾向にあります。

銀合金

銀製の食器やアクセサリーのように、銀は酸素によって酸化して錆びやすく、すぐに黒色になるのが特徴的な金属です。
口の中という過酷な環境で使用すると、歯ぐきを黒く変色させたり、溶出の危険があります。
「銀合金」に含まれる成分は、銀70%・亜鉛12%・インジウム13%・その他5%(スズ、ルテニウム、アルミニウム等) 金属アレルギーを起こしやすい代表的な金属には、以下のものがあり「東京医科歯科大学歯学部アレルギー外来で歯科金属によるアレルギー発症を疑う来院患者 (5年間)にパッチテスト(閉鎖性単純皮膚貼付試験)を行い、成分金属別に陽性率を調査した結果、水銀(Hg)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、クロム(Kr)、スズ(Sn)などの五大アレルゲンが高頻度でアレルギーを生じていることが明らかになりました。

ガルバニー電流ー

ガルバニー電流(ガルバニック電流)とは、異種金属が唾液を介して接触した時に流れる、微弱な電流のことです。
お口の中に金属存在しない方には、このようなことは全く起こりません。
ガルバニー電流が発生すると、金属が錆びるのを促進してしまうため、お口の内の金属は腐食せず生態親和性の高い金属で、なるべく同じ種類のものにするのが良いのです。また、不定愁訴といわれている不眠・イライラ・頭痛・肩こりなどと深い関わりがあり、自律神経のバランスを崩すとも言われています。
なぜなら、心電図は心臓の電気を、脳波も脳で発生する微弱な電流を測定しています。このような重要な臓器の間に歯が存在しています。
脳は微弱な電流によって体をコントロールしているので、人の体は電流の影響を受けやすくお口の中は脳に近くガルバニー電流の影響で脳からの指令が混乱してしまうとも言われています。
歯の金属の詰め物によって発生する電流が、許容範囲を越えた時、脳や心臓をはじめ全身(頭痛、肩こり、膝や腰の痛み、胃痛、眼症状、耳症状、肝臓、腎臓、婦人科の症状、大腸、小腸など)に多大な悪影響を及ぼすのです。

歯の金属は、それ自体が、パソコンや携帯電話などの電化製品から発生する電磁波のアンテナとなって、身体に不調をもたらすことがあります。
電磁波過敏症と診断された人の、歯の金属を除去すると、多くの症状が改善されたり、治ってしまったりすることがあります。

メタルフリー治療の特徴

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金属アレルギー(皮膚症状・脱毛など)がないのが大きな特徴ですが、そのほかにも天然歯に近い硬さなので噛み合わせの歯に負担がかからず、金属を使用したときに見られる歯ぐきの黒ずみができなくなり、口をおおきく開けても詰め物が気にならないなど、多くのメリットがありますが、自費治療(保険が適用されない)のためかかりつけ医とよく相談することが大切です。

メタルフリーのおもな素材

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ファイバーポスト

今までは歯の神経がなくなった場合、中心に金属の芯棒(ポスト)を入れていました。金属は光を遮断するため、かぶせ物の根元が黒くなりお口の中が暗くなる傾向があります。
保険適用の、硬い金属のコアと比較すると、適度な「しなり」により、歯根破折(歯の根が割れてしまう)のリスクを減らすことができます。
また、オールセラミックなどと組み合わせて使用すると、透明感が出て、より美しい歯に仕上がります。また、金属ではないので、金属アレルギーの心配もありません。

ダイレクトボンティング

ダイレクトボンディングは欧米で「1日で出来る審美歯科」として数年前よりトレンドとなっています。
必要最小限の範囲のみを削って治療することができますので歯にやさしく、色調や透明感の異なる多種類のプラスチック(レジン)を使用することで、自然に近い歯を再現することが可能です。短期間で治療ができ、変色もしにくいので低価格の治療費で済むのも特徴です。

ハイブリッドセラミックス

ハイブリッドセラミックスとは、ナノフィラーと呼ばれる超微粒子セラミックスをレジン(プラスチック)の中に高密度に混ぜ合わせたもので、セラミックスとプラスチックの特性を合わせ持つ新素材です。セラミックスのような美しさ(色調再現性)と硬さ(耐摩耗性)があり、プラスチックのような粘り強さ(耐破折性)があります。噛み合う歯を痛めなかったり、耐久性が高いので歯に負担をかけません。

メタルセラミックス

メタルセラミックは、金属の上に白いセラミックスを焼き付けた被せ物です。セラミックスの美しさと金属の強度を併せ持ち、奥歯やブリッジの治療に適しています。
内部にゴールド・プラチナ系の貴金属を使用しているため、生体親和性や適合精度に優れています。

オールセラミック

オールセラミックは、金属を一切使用せずセラミックスだけで製作する被せ物のことを言います。
金属を使用しないので、天然歯のような透明感や明るさを再現することができるため、自然な美しい仕上がりになります。
歯の根元や歯ぐきが黒くなることがないので、審美性が要求される前歯に最適です。また生体親和性が高く身体にやさしいので金属アレルギーの心配もありません。

セラミックラミネートベニア

セラミックラミネートべニア(ポーセレンラミネートべニア)は、歯の表面を薄く削り(約1mm弱)、つけ爪のような薄いシェル状のセラミックスを貼り付ける方法です。
ラミネートべニア法は、歯を削る量が少なく、歯にやさしい治療法で、歯の形や色をきれいに整えたり、歯並びを良くする場合に適しています。

セラミック治療

セラミック治療は、虫歯などで失った歯質を天然歯と同じ色・質感のセラミックで補う治療法です。虫歯治療だけでなく、過去に金属で修復した部分の交換、変色している歯の治療、歯並びの改善や歯の形態の改善などの治療時に行います。
セラミックスの特性を十分に生かすことで、天然歯と同じように美しい歯を再現することができます。
セラミック治療は、一人一人の歯の形や色に合わせて製作するオーダーメイド医療です。

セラミック治療の特徴

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自分の歯と同じ「色調」

天然歯の複雑な色合いを再現できるため、治療した歯だということがわからないほど自然になります。
口元が明るくなるため、相手に与える印象も変わります。

透明感のある「質感」

天然歯特有の透明感を再現することができるため、見た目がとても自然になります。

長く持続する「美しさ」

天然歯のようにツヤがあり、歯の輝きが持続します。セラミックスは、保険適用のプラスチック(レジン)のような経年的な変色(黄色・茶色)がなく、美しい状態を維持できます。

長期間使用できる「耐久性」

セラミックスは強度が高いため、長い間使用することができます。
セラミックスは、プラスチックよりもはるかに硬く、すり減りにくい丈夫な素材です。

セラミック治療例

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セラミック治療には、歯全体に被せるオールセラミッククラウン・メタルセラミッククラウン、歯の表面に貼り付けるラミネートベニア、歯に詰めるセラミックインレー・アンレーなど様々な種類があり、症例ごとに最適な方法を選んでいます。
次のような症状でもセラミック治療で歯を白く、綺麗にすることが可能です。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは、マウスピースと薬剤を使用して自宅で簡単にできるホワイトニング方法です。
『ホームホワイトニングで本当に歯は白くなるの?』と疑っている方が多いかもしれません。しかし、アメリカでは約20年前からすでに行われており、さらにホームホワイトニング利用経験者の割合が 95%とも言われています。それだけ、ホームホワイトニングの効果は実感されており、白い歯が相手に与える印象は重要だと考えられているということです。方法を間違わなければ、誰でも簡単に真っ白な歯を手に入れることが出来ます。

ホームホワイトニングの特徴

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  • 希望の白さを選べる
  • 比較的安価である
  • 低濃度の薬剤を使用するため、痛みが少ない
  • 透明感のある自然な白さを得ることができる
  • ご自身のペースでホワイトニングができる
  • 後戻り(リバウンド)が少ない
  • ホワイトバンドや白斑が認められる歯や軽度のテトラサイクリン歯にも適応

ホームホワイトニングに適していない方

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ホームホワイトニングは誰でも使用可能ですが、例外として次のような方は控えたほうがいいでしょう。

歯の症状は個人で異なるため、必ず歯科医に相談をしてから使用するようにしましょう。

歯周病治療

歯周病とは?

虫歯や歯周病の原因は、プラーク(歯垢)の中にいる細菌です。
誰のお口の中にも細菌はたくさん存在し、プラーク1mgあたり約300種類もの細菌がひしめきあっています。虫歯や歯周病は一つの細菌のみが原因ではなく、数種類の細菌によって引き起こされます。
お口の細菌バランスが崩れると、歯周病菌が活発に活動し始めます。
歯周病菌は、暗いところや酸素のないところが大好きなため、歯と歯肉の間からどんどん奥に入り込み歯を支えている骨を壊していく病気です。
しかし、骨を壊していく過程において、たまに出血があるかむずがゆい程度で、あまり痛みを伴わずに進行してしまう怖い病気なのです。知らないうちに進行し、気づいたときには手遅れになる場合が多いのです。

基本治療の流れ

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それぞれの段階で歯茎の検査を必ず行います。

歯磨き・歯石除去

歯周病になった場合は、まず精密な検査を行って現在の歯茎や歯槽骨の状態、歯周病を悪化させる要因の有無などを分析し治療計画を立てます。まずは歯磨きの練習を行います。歯を磨くことにより、歯茎の炎症が減少します。ぶよぶよして出血しやすい歯茎も引き締まります。
そうすると歯茎の中の歯石が見えやすくなり、歯石除去が効果的に行えるようになります。歯石を取ると歯石の表面や内部の細菌が減り、さらに歯茎が引き締まります。

修復物・噛み合わせの確認

歯磨きと歯石除去で歯茎の状態はかなり良くなりますが、これだけではすぐに再発することがあります。歯垢がつきにくい、また歯垢を取りやすいお口の環境にする必要があります。
たとえば適合の悪い修復物などは除去しなければなりません。また異常な咬み合わせがあると変な力がかかって、歯槽骨が吸収しやすくなるので咬み合わせの調整も必要です。
さらに歯周病が進行して歯がぐらぐらしている場合などは、全体のバランスや歯の価値を考えて早期に抜歯することもあります。このような歯周基本治療によって歯茎の状態は改善し、ある程度安定した状態が得られます。この時点で再度精密な検査を行い、状態がよければメンテナンスに移行します。

歯周外科処置

歯周基本治療を行っても深い歯周ポケットが残っていると、歯ブラシが届かず再発の危険があるので歯周外科を行うことがあります。
歯周外科を行うことにより、歯槽骨の形態をよくしたり歯周ポケットを減らすことができ、清掃しやすい環境ができます。
また健康保険の対象外になりますが、症例によっては歯周組織再生療法によってある程度、歯槽骨や歯茎を増やすことができます。このような歯周外科を行ったあともやはり精密な検査を行い、治療効果を確認していきます。

メンテナンス

歯周治療後は歯茎の炎症は減少していますが、歯槽骨による支持が十分でないこともありますので、修復物で歯を固定することもあります。このようにひとくちに歯周治療と言っても症状やお口の環境によって治療の流れや期間が異なりますので歯科医師と十分に話し合う必要があります
。またいくらいい治療を受けて自分でしっかり歯磨きをしないと良くならないことを認識し、治療が終わったあとも定期的にメインテナンスを受けることが重要です。

超音波スケーラー

超音波スケーラーは、主に歯肉縁上歯石のスケーリングを行なう際に使用します。
超音波スケーラーには様々な種類があり、性能もそれぞれ異なりますが、毎秒約25000〜40000回の振動によって歯石を破壊し、手用と比べ、細かい歯石も落とせます。
注水下で行うため、歯の洗浄効果も期待できます。
スケーラー先端の振動による機械的作用と水泡形成によるキャビテーション効果により歯石が除去される仕組みとなっています。

ハンドスケーラー

超音波スケーラーは歯石はよく落とせるのですが、同時に歯を傷つけてしまう可能性があります。
また、奥に潜む歯石にはハンドスケーラーで丁寧に除去するほうがよいでしょう。
頬舌側用、近心用、遠心用と種類がありまので治療したい歯の位置に合わせて適したものを選びます。
当院では患者様の症状に合わせてスケーラーを使い分けています。

保険適用内で歯のクリーニングができます

歯のクリーニングとは、歯科医師や衛生士によって、歯の表面にこびりついた汚れや、歯と歯茎の間に溜まっている歯垢(プラーク)を専用の機械や器具で取り除く治療法です。(スケーリングとも言います。)
当院では保険を使用して歯のクリーニング治療を受けることができます。

歯の表面についた着色や、歯垢、歯石は、放っておくと虫歯や歯周病の原因となります。特に歯石は、歯垢が石灰化し強固に張り付いたもので、自分自身で落とすことはできません。
このような理由から自分では落としきれない歯垢や歯石は定期的に歯科医院で取り除く必要があるのです。

クリーニングの効果

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■歯周病の改善

おもに原因となっている歯垢や歯石を取り除きますので、歯周病の炎症を抑えることができます。

■虫歯や歯周病の予防

毎日のブラッシングで取り切れない汚れや蓄積した細菌を落とすので、虫歯や歯周病のリスクを下げることができます。

■歯本来の輝きを取り戻す

歯の表面についている汚れを取り除きますので、歯本来の輝きを戻すことができます。
※クリーニングだけで歯の変色まで改善させることはできません。白さを求める方は、併せてホワイトニングの処置が必要となることもあります。
虫歯や歯周病を防ぐには、クリーニングを受けるだけでなく、毎日の丁寧なブラッシングと食生活の見直しを行うと効果的です。
定期的に歯科医院でクリーニングと食生活のアドバイスを受け、歯の健康を保ちましょう。

POIC除菌水

タンパク分解型除菌水(POICウォーター)は、純度99.9%の塩と不純物を限界まで取り除いた超純水を電気分解させた電解水です。
POIC(ポイック)とはProfessional Oral Infection Control (専門的 口腔感染症予防)を意味します。
なんと、この電解水はほとんどの細菌・カビ・ウイルス(肝炎ウィルス、ノロウィルス、HIV、MRSA、インフルエンザウィルス、O-157、他)を30秒以内に除菌することが可能です。

厚生労働省食品添加物認可の成分なので、小さいお子様からご年配の方まで安心してご使用いただけます。当院ではPOICのホームケア用を取扱っていますので、ご自宅で簡単にケアすることができます。

POICの特徴

特徴

  • 除菌作用がある
  • タンパク分解作用がある(バイオフィルムの破壊)
  • 消臭力がある
  • 暖めるほど殺菌性が上がる
  • 人体には無害
  • PHが中性に近いので虫歯になる心配がない

院内での使用例

  • 術前、術後のうがい
  • 外科処置後の洗浄や消毒
  • 入れ歯の洗浄、殺菌
  • 歯周ポケット内の洗浄除菌
  • 口臭予防
  • ホームケア(歯磨き、うがい、インフルエンザなどの予防)
  • 診療器具・器材の除菌
  • 噴霧器での室内の空気の除菌

ホームケア方法

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POICホームケア用洗浄水で口の中のタンパク質を洗い流します

● 原液でのご利用方法

キャップのメモリで5cc~10ccを原液のまま口に含み、うがいをする

15~20秒ほど、しっかり水流をおこして徹底洗口します。

なるべく口に含んだまま、歯ブラシや歯間ブラシなどで歯と歯茎の間に入れ込むようにして磨く

●ポイント1
塩素系の臭いと味がすると思いますが、これはお口のタンパク質汚れが洗浄されるときに出る体の臭いです。
汚れが多いほど臭いが強いですが、綺麗になるほどだんだんと薄れていきます。
薬品は一切使用していませんので、体に害はまったくありません。ご安心してお使いください。

●ポイント2
朝・昼・晩に『うがい磨き』をすると効果的です。忙しくてする時間がないときは、寝る前だけでも必ず使用してみてください。翌日、朝起きたときお口のネバネバする感じがなくなるかと思います。
使用後は、キャップをしっかりと閉め、常温で日の当たらない場所で保管してください。

● 希釈してのご利用方法

キャップのメモリで5cc~10ccを原液をキャップやコップに入れる

お湯で2~5倍に薄めます。このとき火傷をしないように注意してください。
その後、口に含み、うがいをしてください。

なるべく口に含んだまま、歯ブラシや歯間ブラシなどで歯と歯茎の間に入れ込むようにして磨く

POIC除菌水を口に含んだまま歯ブラシや歯間ブラシが使えない場合は、POIC除菌水をつけながら掃除してください。
希釈倍率については、歯科医師またはホームケアアドバイザーと相談してください。

仕上げにオーラループで歯をやさしくマッサージします

歯ブラシにオーラループをワンプッシュし、除菌水後の歯を軽くマッサージ

オーラループとは、人の体の中にもともと存在する三リン酸5Na(ポリリン酸)を主成分にした透明なジェル上状の塗り薬です。

入れ歯

歯がないところをそのままにするのは危険です

歯がなくなったあと、何かしなくてはいけないな。でも、食事は反対側で噛めばできるし、奥歯だから見た目に気にならないし、そのままにしてしまっているけど、大丈夫かな。そう感じている人は多いのではないでしょうか。
歯がなくなってしまったままにすると食べ物を噛みきれなくなり胃腸に負担をかけてしまったり、歯を抜いたところに周りの歯が動き、その周囲が歯周病や虫歯になってしまいます。
それだけでなく、左右の顔が歪んでしまい、噛み合わせや筋肉バランスを整えようと歯ぎしりや食い縛りが強くなり、結果的に体のバランスを崩してしまいます。

自分に合った入れ歯をご提案いたします

保険適用範囲内でも、十分咬める入れ歯を作ることは可能です。しかし、お口に合わないという理由で新しく自費で入れ歯を作り直す患者様が多くいらっしゃいます。それはなぜでしょうか。お口に合わない理由は、保険適用範囲内で作っていることではなく、正確な型採りができていないことと、舌・筋肉の動きや咬み合わせが考慮されていないことから、違和感を覚えたり痛みを感じたりすることがあるのです。当院では、保険・自費を問わず何度も作り直す必要や違和感・痛みのない入れ歯をご提供していますので、どうぞ安心しておまかせください。

当院では保険の入れ歯で新しい材料が使用できます

保険適用名範囲内でご利用できる入れ歯に新しい材料ができました。
保険材料名は、義歯床用熱可塑性樹脂(ぎししょうようねっかそせいじゅし)と言います。
今までの入れ歯に比べて丈夫になり、アレルギーが少ないため安全性の高い入れ歯です。
保険適用範囲内でのご利用になりますので、比較的安価です。この新しい材料と新しい技術により作製される入れ歯をご希望の方は、お気軽に当院へお問い合わせください。

入れ歯のメリット・デメリット

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入れ歯は保険が適用されるため、比較的安価にできるというメリットはありますが、その反面、手入れが大変、臭いがつきやすい、しっかり噛めないなどの欠点がどうしてもついてまわります。

メリット

  • 残った歯を傷つけず、広範囲の欠如に利用できる
  • 取り外しが可能なため、清掃のほか調整や修理がしやすい
  • ほとんどの入れ歯が1か月以内という短期間に作製できる
  • 治療事故で深刻な影響が出ることが少ないため安全
  • 保険が適用するものもあるため比較的安価で作製可能
  • 顎の骨や口内がどのような状態であっても作製可能
  • メンテナンスが簡単にできる

デメリット

  • 見た目に違和感があることがある
  • 食事時に違和感があることがある
  • 取り外して手入れをする必要がある
  • 「入れ歯」そのものに年齢を感じてしまう
  • 口の中に異物感があり、慣れるまでは不快感がある
  • 顎の骨や歯茎が徐々に痩せてしまい、入れ歯が合わなくなることがある
  • 咀嚼力が低いものが多く、定期的に作り直す必要がある

保険義歯と自費義歯の違い

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入れ歯(義歯)には保険と自費の2種類ありますが、おすすめするのは自費の入れ歯です。なぜなら、保険の入れ歯と比較して費用や時間がかかるというデメリットに上回るメリットがあるからです。

使用できる素材が違います

一言に入れ歯と言っても多くの種類があり、また、使用する材料も数多くあります。もし健康保険適応範囲内で入れ歯を作る場合はプラスチックしか使用できません。総義歯の場合は歯茎の色をした床となる部分も人工の歯もすべてプラスチックになります。
それに比べて自費の入れ歯は、歯茎の色をしているプラスチックの部分を薄くするために金属プレートを使用したり、人工の歯の部分を強化プラスチックや陶材を使用したものを使用できます。

また、部分床義歯といういわゆる部分入れ歯は金属のバネを付けなければなりませんが、その金属の種類も限られてしまいます。
健康保険内の治療では入れ歯を製作するにあたって必要最低限度の材料しか使用できない決まりになっています。

設計が違います

総義歯の場合は、すべて失ってしまった歯を元通りにするだけなので大きな設計の違いはありませんが、部分床義歯の場合は大きく設計が変わってきます。保険適用内の入れ歯だと、架けられるバネの本数や部位が限られてしまっているだけでなく、材料的にも限られてしまうので、理想とされるところにバネを付けることが出来なかったり強度が取れないために入れ歯が厚くなってしまうことがあります。

もし、理想の部位にバネを付けられなければ、バネを架けている歯はもちろん、残っている歯にも負担をかけてしまい、最悪の場合は抜かなければならない場合も出てきます。一方自費治療は構造力学的に考えられた設計の元作製されるので、残存している歯や周囲組織に悪影響を及ぼす可能性が少ないだけでなく、長期的な安定が得られます。

また、近年金属バネを使用しない部分床義歯も出てきました。これは金属が見えることを嫌い、見た目をもっとよくしたい人や金属アレルギーで金属バネを使用できない人に勧めることができます。このように、審美的にも優れており、アレルギー体質の人にも安心して使用できる材料を使えるのも自費治療だけになってしまいます。

入れ歯を作製するまでの手間や期間が違います

保険適用内の入れ歯は、作製費用が国で決められているので長い時間をかけてじっくり作製することが難しくなっています。
入れ歯を作製するまでの大まかな流れは、顎の型取り、噛み合わせの調整をし、歯が仮に並んだ入れ歯での最終確認後、装着になります。これが最低限度の入れ歯を作製する流れです。

ですが、残念ながらこの方法で上手に入れ歯を作ることはとても難しいです。入れ歯は大半が柔らかい歯茎によって支えられます。
その歯茎を一回で型取りすることは本当に難しいことで、噛み合わせももっと時間をかけてじっくり確認する必要があります。
作り始めてから完成するまで短い期間で済むというメリットはありますが、装着してから細かい調整を何回も行わなければ上手に噛めなかったり歯茎が炎症を起こしたりしてしまうこともあります。

自費で入れ歯を作製するときは、材料がより丈夫なものになるだけでなく、顎関節や歯茎の治療を行いながら、精密な顎の型取りや噛み合わせの確認を行うことができます。なので入れ歯を作り始めてから装着するまでの時間はかかりますが、その後の微調整は少ない回数で終わることが多く、より噛みやすく口の中でフィットするものが提供されます。

目的の大きな違いがあります(保険と自費の入れ歯)

保険適用範囲内での入れ歯を含む歯科補綴物の目的は、『最低限度の原状回復』になります。もし虫歯で詰め物をしなければならなくなったならば、保険の場合は銀歯になります。

自費の場合は白い材料を使用できるので目立たなくなります。これは入れ歯にも言えることで、 もし歯が無くて食べ物が食べられない状態が続き、困っているならば保険適用内でも十分機能する入れ歯は提供されます。しかし、最低限度のものしか提供されないので、厚さだったり装着感だったりがあまり好ましくないことがあります。

今は、見た目をとても気になさる患者さんが多くなってきているので、本物の歯や歯茎に似た材料が開発されてきています。アレルギー体質の人にも使用できる材料や金属もありますが、残念ながら材料自体が高額なので保険治療では使用することができないのです。

金属床入れ歯とは

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自費治療では、金属床入れ歯をご提案できます。どういうものかと言いますと、土台(床)の部分が金属で出来ている入れ歯です。土台がレジン(プラスチック)の保険の入れ歯は厚みで強度を確保しますが、金属床の場合は強度に優れた金属のため、薄くて軽い快適な入れ歯を作製することができます。

違和感が少ないだけでなく、金属の優れた熱伝導率により食べ物の温度を敏感に感じることができ、今までのような食感を楽しむことができます。また、適度な密着感により会話も楽になります。
ただし、金属床義歯は修理が難しく、非常に高価なので、保険の入れ歯ではどうしても満足できないという場合に担当の歯医者さんと相談して適用するかどうか決めることをおすすめします。

金属床入れ歯の特徴

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金属床義歯ではほとんどの症例で使用することができます。
入れ歯を薄くすることができるので、保険の総入れ歯よりもしゃべりやすかったり、違和感が少なかったりと利点が多いです。
また、金属は熱伝導性に優れているので、食事をした時の温度感覚が自然に近くなることも特徴です。
汚れが付きにくいので清潔に保つことができるほか、保険のものよりもピッタリと合った入れ歯を作製することが可能です。

  • 歯を揺らしたり、歯や歯茎を傷めることがあります
  • たわむので噛みづらいこともあります
  • 使用期間が長くなると合わなくなってしまいます
  • 定期的に作り直す必要があります
  • 慣れるまで違和感があります
  • 歯を揺らしにくいので歯にやさしいです
  • たわみにくいのでしっかりと噛むことができます
  • 入れ歯が薄いので違和感が少ないです
  • 食事をしたときの温度感覚が自然に近くなります
  • 保険のものよりピッタリと合ったものを作製できます
  • 汚れがつきにくく、清潔に保つことができます

部分入れ歯のバネが掛かった歯が10年後に抜歯に至る確立

プラスチックのものと比べると、入れ歯の土台が金属なのでとても丈夫です。
部分入れ歯の場合、残っている歯への負担を軽減できます。

気にならないほど薄くて快適!

保険の入れ歯の約1/3の薄さで入れ歯を作ることが可能です。

温度を感じるから食事がおいしい!

食べ物の温度を瞬時に伝えることができます。

いろいろな素材から選べる金属床入れ歯

当院ではいろいろな素材からあなたにぴったりなものを選び、金属床入れ歯をお作りいたします。
わからないことが多いかと思いますが、納得のいくまで丁寧にご説明しますのでご安心ください。料金等詳しくはお気軽にお問い合わせください。

貴金属(ゴールド)プレート

精密な加工を行いやすい金属で、適合性がよく、身体に優しいだけでなく、腐食による変色も起こしません。金や白金の使用により、ゴールドならではの美しい輝きを実現できます。

チタンキャストプレート

重量が軽いチタンを使用しているため、顎になじみやすく、口の中の違和感が少なくてすみます。また、アレルギー反応を起こしにくいという特徴もあります。

コバルトクロムプレート

保険入れ歯の約1/3の薄さで、熱が伝わりやすいだけでなく耐久性にも優れているため快適な状態で永くお使い頂ける入れ歯です。

チタンプレート(プレス)

軽くて丈夫で生体親和性(身体に安全でやさしい)の高いチタンをプレスし、金属床として使った入れ歯です。はめた感じがとても良く、口の中が広く感じられます。ただし、部分入れ歯の方には基本的には適用することができません。

白金加金(プラチナ)プレート

プラチナ(白金加金)は金属アレルギーのリスクが少ない素材です。
(ただし、プラチナアレルギーの方は受けられません。)精密な加工がしやすいため、粘膜にぴったり合いやすい入れ歯を作製できます。また、チタンほどの硬さがないので、お口の中で馴染みがよく、装着感が優れています。